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■ テキストエディタ

QXエディタQXエディタ

利点 ●文書を縦書き編集できる
●執筆するための機能がそろっている
●ワープロソフトよりも軽快に動作し、製品価格が安い
欠点 ●知名度が低いため、ソフトの情報が少なめ
●Windows7が正式な動作保証対象外OS

皆さんは執筆の際、どんなソフトを使いますか。Word? 一太郎?
Wordや一太郎はワープロソフト と呼ばれるツールです。僕も最初のころは
Wordで小説を書いていました。
経験者だからこそあえて申しますが、小説執筆にワープロソフトはもったいない。テキストエディタ で充分です。

テキストエディタというのはWindows付属の『メモ帳』を高機能にしたツールです。
ワープロソフトのように文字の飾りつけや文書のレイアウトを意識しない分、
軽快な動作をします。
小説というのは文章のみで構成されるメディアであり、文字の大きさや書体を変えたり、図や表を挿入する必要はありません。
極論を言ってしまえば『メモ帳』で事足りるわけですが、今回ご紹介する『QXエディタ』には執筆に適した利点がいくつもあります。

◆縦書き
での入力、印刷ができる
◆ルビ・傍点を振ることができる。また、ルビ・傍点をつけた状態で印刷も可能

細かい利点を挙げるとキリがないので、執筆に直接かかわる部分のみ列挙しました。
なんといっても、縦書き可能な点が最大のメリットでしょう。
GA文庫大賞のようなデータ応募の新人賞以外は、縦書き印刷での紙媒体が応募条件となっています。
具体例としては電撃小説大賞MF文庫Jライトノベル新人賞などです。
『メモ帳』では文章の入力ができても、縦書きでプリントアウトできる別の印刷ソフトを用意しなくてはなりません。
また、データ応募を認めている新人賞もデータの形式はテキスト形式(拡張子が『.txt』のファイル)が一般的です。
Wordの保存形式(拡張子が『.doc』『.docx』のファイル)は応募不可となっている
ことが多く、テキスト形式にする必要があります。
その観点でも、テキストエディタで執筆するメリットが分かっていただけると思います。

前置きが長くなりましたが、QXエディタの入手方法についてお話します。
まずQXエディタはシェアウェアソフトです。送金しなければ使い続けることができず、ライセンス料は3,150円(税込)となっています。
ライセンスはクレジットカードで買うことも可能ですが、ここでは別の入手方法を
ご提案します。
それは『新・ワードを捨ててエディタを使おう (SCC books)』という書籍を
購入することです。
本を買うことによる利点は下記の通りです。

@書籍代2,415円(税込。Amazon、楽天ブックスで送料無料)で正規ライセンスが手に入る
A本でQXエディタの使用方法が説明されている

1番については本にCD-ROMが付属しており、その中にライセンス認証済みの
QXエディタが入っています。
Windowsパソコンにインストールすればすぐに使用でき、改めてライセンス料を支払うことはありません。
CD-ROMにはQXエディタ以外のツールも収録されています。
2番は、QXエディタの使い方が丁寧に書かれています。
つまり『新・ワードを捨ててエディタを使おう』を買うことで、ツールのマニュアル付き、なおかつライセンス料を支払うより安価という、いいことずくめです。

もう少し突っこんだ話をしますと、公式にQXエディタが動作保証されているOSは
Windows Vista
までです。
「Windows 7では動かないのか」と不安になる方もいらっしゃると思います。
僕のパソコンはWindows 7 32bit版なのですが、問題なく使えています。
Windows 7 64bit版をお使いの方は、リンクページにある araken様のHPから
体験版をダウンロードし、試用してみたほうがいいかもしれません。

最後にQXエディタのデメリットについて言及します。
残念ながらQXエディタはテキストエディタの中で、マイナーな部類に入ると思います。
『テキストエディタ』等で検索すると、もっと有名なソフトに行き着くこともあるでしょう。
たとえQXエディタがメジャーでなかったとしても、有名無名が使いやすさと比例するわけではありません。
ソフトインストール時のデフォルト機能で物足りなさを感じれば、マクロという拡張機能で補うこともできます。
こと新人賞の投稿に関して、執筆ソフトはQXエディタさえあれば充分だと
自信を持って言えます。

ワープロソフトで小説執筆をお考えの方、心機一転でテキストエディタに
切り替えてみてはいかがでしょうか。


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